円形脱毛症と就職活動
41歳のとき、勤めていた会社が倒産し転職することになったんです。
転職活動してた時は結構大きな円形脱毛症が数カ所発症している状態で見た目が汚らしい感じがしたのと、これ以上抜け毛が増えるのを防ぐ為に頭を丸坊主にしていました。
毎日、剃っていたんですよ。
でも、円形脱毛症だと分かるんですよね。頭が地図みたいになっていたので。
この頃は眉毛もまつげも体毛も普通に生えていました。懐かしいです。
そんな状態での転職活動は、はっきり言ってかなり苦労しました!しんどかった。
頭の広範囲に円形脱毛が発症したおっさんが転職活動するのは非常に辛いものがあります。
病気持ちみたい。一緒に働いてて気を使う。業務に支障を来すのでは?などなどあるのでしょう。
まぁ、そりゃそうですよね!
ことごとく不採用!
もちろん、年齢やスキルがダメだった可能性もあるかもしれませんけど・・・。(こっちの方が可能性大か?)
せっかく、面接まで漕ぎ着けても初対面で「えっ⁉」と驚かれることもありました。
履歴書の写真では分からなかったのですかね?
面接中も明らかに視線は頭を見てる始末。
「どこ見てんだよ!」と言えるわけもなく、
面接の内容は腫れ物にさわるかのような雰囲気で当たり障りない会話で終了!
ほんと疲れます!
採用された!しかし・・・
そんな中、
1社、他と違う会社がありました。
デザイナーを募集していた小さい広告会社で社長が自ら面接をしてくれたのですが、好印象で数日後に採用の連絡をいただきました。
その社長いわく、面接時を振り返って「えらいやつが面接にきよったで。」と思ったそうですが、
面接後どうも気になって知人など各方面に相談したらしく
「そんな状態でも隠す事無く堂々と自分をさらけ出して転職活動をしてるのなら正直者でいいんじゃないか。」とアドバイスをもらったそうです。
そして採用となったのです。
そういう面では、この会社とそのアドバイスをしてくださった方には大変感謝しております。
ありがとうございます。
ところが、入社初日にこの社長から言われました。
「なんかかぶっといてくれへんか?」
目のやり場に困るからと・・・。
私は「えっ!?なんで?」と思いましたがせっかく決まった会社でもあり、
相手の立場になったら、やはり気を使うのだろうと考え「分かりました。」と翌日からニット帽をかぶり仕事をすることにしました。
ちなみにですが、ニット帽は絶対にオールシーズンかぶれる通気性のいい薄手のものがお勧めです。夏場優先で選んだ方が良いですよ。冬は寒ければ別のものを用意しても構いません。厚手のものは頭が蒸れたりチクチクしたりと長時間かぶってられません。さらには、頭が熱くなりボ〜っとした状態になってしまうこともあります。
また、頭皮に直接触れるので肌触りのいい素材がいいと思います。
私の場合、自宅以外一日中かぶっているので頭に負担のかからない柔らか目のものを選びました。
締め付けがきついと頭が痛くなってくるし血行が悪くなるのでやめた方がいいです。
外にいる時、風で脱げたりしないか?・・・とも考えたのですが私は頭に優しいものにしました。
と言っても大きいサイズにしたわけではなくフリー(M)サイズですが・・・。
今のところ風で飛ばされたりしたことはありません。
夏場は汗をかくので衛生面を考えて数種類購入し使い分けています。
さらに抗菌仕様のものだと臭いも気になりません。
ただ、こういったタイプのニット帽をかぶって極寒の地へは行かないでください。防寒用ではないので頭凍りますよ!
私は以下のものにしました。
大幅に話がズレました。すみません!
話は戻りますが、それから1年ほどたった頃、社長が
「今どんな状態や?見せてみろ。」
と社内ではニット帽をかぶっていた私に言ってきました。
医者でもない人にハゲてる部分を見せることに全く気がすすまなかったのですが、しぶしぶ見せる事に・・・。
この頃、円形脱毛症が進行して汎発性脱毛症に悪化してたのですが、社長は「ふ~ん。」と言って見てました。
特になにかアドバイスするわけでもなし。ただジロジロ見るだけ。
「なんなん!?なんの観察やねん!」まるでモルモットのような気分!かなり嫌な気分だったのを覚えています。
それから、またしばらくたった頃、社長から
「それいつ治んねん?仕事に支障をきたすやろ。迷惑やねん!」
と言われる事に。
さらに「カツラかぶれや。」と言うので
私は「医療用カツラっていくらするか知ってるんですか?ちゃんとしたメーカーのものでしたら数十万円しますよ!」と言うと、
社長は黙り込んでしまったのですが、
「元々この状態でこの会社に面接きてるし、全て知ったうえで採用してくれたんちゃうの?話が違いますやん‼」
と言ってやったらよかった!
今思えば、この社長はもともと円形脱毛症で転職活動をしていた私を肯定的に捉えていたわけではなかったのでした。
知人のアドバイスありきで採用に踏み切ったということを思い出しました。
私が営業職で客先に行くような仕事なら、このように考える経営者もいるでしょう。
ですが私は内勤のデザイン制作スタッフとして採用され働いています!
しかも、脱毛症を隠して入社したわけではありません!面接の時にもこんな状態をしっかり見てもらい説明もしています。
非常に屈辱的な思いをし、
この社長には不信感しかありません!
会社の業績が悪く、デザイナーとして雇ったが営業的なこともさせたかったのだろうと思います。
結局、今もこんな社長の会社で働いているんですが・・・。
早く治してこの会社から脱出したい!
妻にこの話をしたら「自分が社長だったら、ハゲはやっぱ嫌やわ!」と笑い飛ばしていました。
最後に
単発の円形脱毛症ならまだしも多発型や全頭型、汎発性脱毛症などの悪性の脱毛症で就職活動や転職活動するのはかなり辛いものがあると感じます。
自分のスキルを磨いてどこでも通用するような人物になるしかないですね。
自信にもつながりますし、集中して打ち込むことができると脱毛症が改善に向かうかもしれません。
現実的なのは、ウィッグを着用する方法でしょう。
精神的な面でもかなり改善されると思います。私も今は着けています。
外に出る時、人前に出る時、本当に気持ちがラクになりました。
以前はツルツルの頭で眉毛もまつ毛もない状態で帽子をかぶって外出してたのですが
電車の中で指をさされたり、二度見されたりということもありました。
ウィッグを着けるようになってからはそういう事もなくなり、今は手放せません!
ウィッグについて詳細はまた改めて記事を書こうと思いますのでよろしくお願いします。
長い文章をここまで読んでいただきありがとうございます!(ほとんど愚痴でした!すみません。)