円形脱毛症の原因とされている自己免疫疾患
円形脱毛症の原因は2018年現在、「自己免疫疾患」が有力とされています。
「自己免疫疾患」とは私たちの身体の免疫機能に異常が生じ自分自身の正常な細胞や組織を異物と見なして攻撃してしまう病気です。
円形脱毛症の他に甲状腺疾患、尋常性白斑、関節リウマチなども「自己免疫疾患」が原因だと言われており、人口の約5%が何らかの「自己免疫疾患」にかかっているという報告があるようです。
なぜこのようなことになるのか分かっておらず未だ効果的な治療法は見つかっていません。(注:研究段階で実用化されていない治療法はあるようです)
現段階では対症療法という原因解決できないがとりあえず処置をする治療法が中心となっています。残念ながら・・・。
また、この「自己免疫疾患」は遺伝子が関与していると言われていて原因特定をさらに困難にしているようです。
そこで、本題の円形脱毛症ですが私たちの免疫細胞の中にTリンパ球という外部から侵入してきた病原菌や毒素その他の異物を攻撃してくれる細胞があるのですが、このTリンパ球が大事な毛根を異物と間違えて攻撃してしまい炎症が起き損傷してしまい髪の毛が抜け落ちてしまうのではないかと考えられています。
先にも書きましたがもちろん原因は分かっていません。
そういえば私の場合、円形脱毛症が悪化していく過程で頭皮の所々がむずがゆくなっていました。くすぐったいような痒いような何とも言えない感覚でそういう箇所は触ると毛が抜けていました。
いつか・・・出来れば近い将来、根治に至る画期的な治療法が見つかる事を切に願うばかりです。研究に携わっておられる方、何卒よろしくお願いします!
精神的ストレスは引き金になる?
私の場合「円形脱毛症になりやすい体質」の遺伝は確実にありますので発症するかは何かのきっかけがあったのではと考えられます。
過去の経緯から見ると積み重ねられた食生活やよく言われるストレスが引き金になっているのは間違いないと勝手に思ってます。
時系列にしてみました。
年齢 | 出来事 | 引き金 |
---|---|---|
中学1年 (15歳) |
高校受験 | ― |
高校1年 (15歳) |
(1)入学直後、はじめての円形脱毛症 数ヵ月で治る |
受験のストレス? |
社会人 (20代中頃) |
一人暮らし始める | ― |
(2)2度目の円形脱毛症発症 数ヵ月で治る |
一人暮らしを始める みだれた食生活 不衛生でアレルギー性の皮膚炎になる |
|
社会人 (20代後半) |
(3)3度目の円形脱毛症発症 数ヵ月で治る |
皮膚科で処方された薬のおかげで アレルギー性皮膚炎は治まる 食生活は変わらず |
社会人 (40歳) |
転職する 休日出勤・徹夜増える 社内人間関係でストレス |
― |
社会人 (41歳) |
(4)4度目の円形脱毛症発症 数ヵ月で治る |
会社のストレス? |
(5)すぐに新しい円形脱毛症発症 多発型に悪化 |
喘息発症 | |
社会人 (42歳) |
汎発型脱毛症になってしまう | ― |
現在に至る | ― | ― |
こんなおっさんの生い立ちなど誰も興味ないでしょうけど、
時系列表のように円形脱毛症が発症した少し以前には食生活の乱れや過剰なストレスがあったのだと改めて認識しました。(ストレスと感じるかは人それぞれですが・・・)
ストレスは「自己免疫疾患」を誘因する可能性もあるのです。
ただし、ストレスがあると必ず円形脱毛症になっていたわけではなく、かなりの神経性な苦痛を長期に渡って受けた後でもハゲずに済むこともあったので絶対になってしまうと落ち込むことはないです。
アトピーもあります
円形脱毛症にかかっている方の40%以上がアトピー素因と言われる「アレルギーを起こしやすい体質」を持っていることが分かっています。
また、家族内(本人含む)だと50%以上だと言われています。
現に私もこのアトピー素因を持っており子供の頃は皮膚炎に悩まされました。
今はこのアトピー性皮膚炎を発症することはほとんどないのですが、円形脱毛症から汎発性脱毛症に悪化した頃、喘息を患っています。
以上のようにアトピー素因と円形脱毛症には深い関連があると考えられています。
遺伝
遺伝については以前書いた「円形脱毛症に遺伝はあるのか?」でも触れましたが、
私の場合このケースにも該当しています。
ご家族で関係が近いほど発症の確率が高く、自分の両親・子供といった一親等の場合には二親等(祖父母・兄弟姉妹・孫)より約10倍発症率が高くなるそうです。
遺伝による発症は上記の「自己免疫疾患」や「アトピー素因」との関連もあると思います。
まとめ
以上、円形脱毛症の原因と考えられている要因を書いてみましたが、どれも絶対に発症するわけではありません。アトピーでも髪ふさふさの方はおられますし、ご家族に円形脱毛症の方がおられるからといって自分もなるとは限りません。
こうやってまとめてみると改めて「体質」と「引き金」の問題なのだと分かります。
「円形脱毛症になりやすい体質」は遺伝的要因が高いので避けようがありませんが「引き金」は自分でコントロールできます。
普段の生活習慣に気を付けることが発症を未然に防ぐ何よりの方法です。